ちょっとくすぐられ過ぎて
待ってくれぇ取りあえず待ってくれ〜と
叫んだ言葉が「タンマ、タンマ〜」だった
「超久しぶりに使っちゃったよ、『タンマ』」
それでまた二人で大笑いしのだ
この「タンマ」っていうのは
ゲームとか遊びとかの途中で
ちょっとタイムみたいな感じで使う言葉で
小学校とか中学校では良く使った気がするが
その後はあまり使ったような覚えがないのだ
仮に大学時代に使ったとしても
30年ぶりくらいである
ちょっと調べたら
「待った」をひっくり返した言葉(倒語)とか
「time」という英語の音が変化したものだとか
「短い間」を縮めた(短間)略語だとか
語源には諸説あるようだけど
器械体操が滑り止めに使う炭酸マグネシウムのこと
という説が面白かった
実際に選手はタンマと呼んでいるらしいけど
何でそんな特殊な世界の言葉が広まったかというと
1964年の東京オリンピックのせいなのだそうだ
確かに男子団体総合金メダルというくらいに
当時日本は体操大国だったから
むしろそんなマイナーな言葉だからこそ
子どもの間で流行ったなんてことも
十分あり得る気がする
まぁ語源は語源で面白いけど
そんなことはええのである
小さい頃に使っていた言葉が
数十年ぶりに口をついて出たっていうのが
何だかとっても面白かったのであった
な〜こと一緒にいると
それだけリラックスして緩むんだろうな
「あ〜ぁ、バカになっちゃったかぁ」
ニコニコしながらそう言う
な〜この声が聞こえてきそうである