2017年9月22日金曜日

旧友との語らいに、かつての〝別れ〟を思い出す

高校時代の同級生で、
その後も折々に合っていた旧友と、
4年ぶりに飲んだ。
  
すると
ついぞ、色気のある話など聞いたことのなかった彼から、
なんと、恋愛話が飛び出したのだ。
腰が抜けるほどびっくりである。
  
司法試験合格を目指して勉強していた受験仲間の女性で、
互いに長く苦しい受験生活を続けながら
7年もつき合っていたのだという。
  
ところが残念ながら2人とも夢叶わず、
3度ある受験機会を活かせず(これを3振と言うのだそうだ)、
さらに、女性からパタッと連絡が途絶え、
音信不通になり、
1年半後にやっと電話が通じたかと思ったら、
なんと、相手はすでに結婚していたというのだ。
  
思わずのけぞってしまったワタシ。
  
女性の気持ちとか振る舞いとかが理解できないと、
旧友は嘆いていたが、
話をいろいろ聞いていると、
旧友はもちろんのこと、どうも女性の方も、
今でも未練たっぷりなように思えるのだ。

まあ、細かな話はともかく、
いきなり連絡がまったく取れなくなり、
やっと話ができたと思ったら
訳もわからないまま別れることになった彼の、
ショックはどれほどであったろうかと思う。
  
そして、ふと自分の記憶もよみがえったのだ。
状況はまったく違うが、
それでも、な〜こと一度別れた時のことが。

カレンダーアプリ上に今でも残っている「雨の日」。
別れ話が切り出された日であり、
その当時、最後に会った日である。
ただ、その後もメールでのやり取りは続けていたのだ。
  
そして、2ヶ月近く経ったところに「Last Mail」とある。  
メールだけ続けていても辛いだけだと思って、
これでメールも最後にしようと決断した日だ。

「じゃあね、またいつかどこかで会えるといいね」

そんなことを書いたようなきがする。
今思い返しても、何だか泣けてくるのである。
本当に泣けてくるのである。
  
でも、その数日後にワタシは、
全力でな〜こを引き戻した。
一緒にいてくださいと心からお願いした。
そしてな〜こは戻ってきてくれたのであった。
復活した日は「晴れの日」である。
  
振り返ってみればわずか2ヶ月の〝別れ〟だったけど、
喧嘩して会わなかったのとは違い、
本気で別れを覚悟した期間だったから、
逆にな〜この大切さが身にしみてわかったのであった。
    
あれから、もう5年が経つんだなぁ。
今もそばにいてくれて、ありがとう。