いつだったか、ある女性から、スポーツ関連用品を扱う「ナイキ」はギリシャ神話に出てくる勝利の女神「ニケ(Nike)」に由来してるんだよと教えてもらったことがあった。エッと思った。なんとなくニケの翼の像の記憶があったからだ。
「ニケ(Nike)って英語読みだとそのまま“ナイキ”になるんだよ。そしてさ、ほら、ニケってさ女神なんだけど、ニケの像っていうのは首がないじゃない。だからその像を見た人にとっては、大きく広げた翼が強く印象に残るのよね。
でね、ナイキのロゴマーク(右上図)って、あの翼を広げた姿からきてるんだってよ。
スポーツ選手は、あのロゴマークを見ると、ニケの像を思い出し、勝利の女神ニケを思い出し、どうか勝利へ導いて下さいって感じになる、っていうのを狙っているってわけよね。」
確かにルーブル美術館にある「サモトラケのニケ」の写真を見ると首がない。エーゲ海のサモトラケ島で発見された時にはこの姿になってしまっていたという。(写真はWikipediaより)
そして、そう言われれば確かにナイキのロゴはニケ像の“翼”に似ている。単純な曲線だけれど、大きな意味があったんだな。そう思って見るとなんかカッコイイじゃん、このロゴ。
何の知識もなく、ただシンプルなロゴマークだなぁとしか思っていなかったわたしは、その話を聞いていたく感心し、以来何となくナイキのスポーツ用品を意識するようになった。特にこだわっているわけではないんだけど。
でももし勝利の女神が見守っていてくれるのなら、別にスポーツに限らず見守っていて欲しいなぁ。今なんか特に、ちょっと手を貸してくれたりしたらうれしいだろうなぁ。
昨日少し汗をかきながら歩いている時に、その話を思い出した。ウォーキング用にナイキのウェアでも買ってみようかな(っと、他力本願になりやすいわたし)。