2009年6月2日火曜日

NHK「突然の暴力 抗うつ薬副作用」

昨日のNHK「クローズアップ現代」(09.06.01)は、『突然の暴力 抗うつ薬副作用』というタイトルだった。内容は、抗うつ薬として使用頻度が高いSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の副作用として、反社会的暴力性が高まる場合があるというものだった。実際に4件の傷害事件で、SSRIの副作用が要因として絡んでいるとの判断が出されているという。

う〜ん、おそろしい。やっぱり脳に直接働きかける薬だからね。「何か言われてカッとなるとかと違って、腹の底から怒りが沸き上がってくるような感じだった」とか「自分が自分でなくなったみたいだった」というコメントが恐かった。特に医師の見誤りから、双極性障害(躁鬱病)でSSRIを服薬してしまうと、暴力性を誘発することがあるという。

以前、やはりNHKスペシャルという番組「うつ病治療が変わる」で、このSSRIは、過剰摂取するとうつの症状が治まると同時に、意欲・やる気を出すドーパミンが減ってしまうという話が出ていた。それが「薬が効いてない」と誤解され、さらに抗うつ薬が増えるという悪循環が恐くなって、「不服薬計画」をスタートし、現在は「抗うつ剤」は飲まず、「抗不安剤」と「睡眠薬」だけを服用している。特に問題はない。

もちろん適切に使用し身体に合えば、とても効果のある薬だということも理解しているつもりだ。だからいたずらに副作用の恐さを強調して、SSRIへの不安感や恐怖心を煽ったり、信頼性をおとしめたりするつもりはないし、SSRI使用者に差別的な目が注がれるようなことになってはならないと思う。

ただ、
わたしは自分はうつ病ではないだろうと思っているし、さらに双極性障害ではないだろう。そして、こうした暴力性 が引き出されるのも必ずしも全ての服薬者からというわけでもないだろうし、それなら逆に双極性障害でなくても、どこでどんな副作用が出てくるか心配だとも言えるわけだ。つまりできるだけ不必要な服薬はしない方がいいということだ。
人体実験の結果、「抗うつ剤(SSRI)」を止めてもやっていけることがわかり断薬したのは、こうした番組を見ると、われながら賢明な選択だと思う。

しかしよくがんばっているなぁ、わたし。ちょっと自分を誉めさせて。

いろいろ考え、もがきながら、人体実験を繰り返し、ふてくされることもなく、八つ当たりすることもなく、黙々と自分を何とかコントロールしようと、前へ進もうとしている。いや、本当はそんなにがんばっちゃいけないのかもしれないけど。

でも、誰もが「何も先のことは考えず、日々好きなことだけやって暮らし、
ストレスを発散し、主治医の先生の薬をしっかり飲んで、カウンセリングや認知療法を受け、ストレスをため込まない性格作りをし、ココロとカラダが自然に回復していくのを待つ」という理想的な養生生活を、何の苦もなく送れる訳ではないのだ。
昨日の「クローズアップ現代」を見て、自分で自分を守っていくことも大事だと、またまた思ったのでありました。