この数年のハロウィン騒ぎには辟易する。
渋谷が身近だから、なおさらそう思うんだろうなぁ。
同じように、そもそも日本の文化とはかけ離れていたものに
「バレンタインデー」があるが、
あちらはまだ、好きな人に告白するかどうか、みたいな
悶々とした思いが、まだ少し見え隠れしているから許せる。
「クリスマス」はもう浸透していて、
穏やかに過ごす日という本来のイメージも
それなりに定着している部分もあるから、
これもまた許せる。
でもハロウィンとなると、
日本ではただの馬鹿騒ぎ&大はしゃぎである。
オリジナルとなるケルト文化への思いも皆無だ。
それでもまだ花屋の店頭にカボチャが並ぶとか、
ハロウィン装飾されたお店に
ハロウィングッズが並ぶぐらいだったら、
ちょっと異国の文化に触れる、みたいで良かった。
ところがなんだ、あの渋谷の大騒ぎは……。
直接的な被害を受けるわけではないが、
電車で30分もしないところで、
それも大都会の真ん中で、
羽目をはずした大騒ぎを実力行使してしまうという
あのバカっぷりは、ちょっとひど過ぎるだろう。
そもそも数年前までは、
「ハロウィンの日に山手線の車両内で騒ぐ
〝不良外国人〟がいて大迷惑!」
みたいな感じの
残念なニュースが話題になるくらいだったのに。
と嘆いてみても仕方がないので、
なぜハロウィンなのかをちょっと考えてみた。
以下、年間の主なイベントである。
1月 お正月
2月 バレンタイン
3月 卒業式
4月 入学式/入社式
5月 ゴールデンウイーク
6月
7月 夏休み開始(学生さん)
8月 お盆休み
9月
10月 ハロウィン
11月
12月 クリスマス
6月は梅雨なので、気分的に盛り下がっている。
9月はシルバーウイークがあるが、
まだあまり定着していないのと、
夏の疲れが出たり、夏の余韻に浸っていたり、
夏の終わりを噛みしめていたりして、
気分的に盛り下がる。
11月はイルミネーションが点灯し始めて、
気分は、もういくつ寝るとクリスマスである。
と考えると、10月のイベントが空いていたのだ。
クリスマスまでの間がちょっと長すぎて、
騒ぐ機会が欲しかったんだろう、きっと。
そんなイベントが必要になったということは、
停滞感とか不安感とかストレスとかを
発散したくてたまらなかったってことだな。
仕方ないなぁ、暴動じゃないだけマシかもしれない。
今度の週末は都会には出ず、ニュースも見ずに、
静かに家に引きこもっていようっと。