2017年7月1日土曜日

「やすらぎの郷」と「慕情」中島みゆき

今春から始まった「やすらぎの郷」が超面白い。
と言いながら、実際に見たのはほんの数回。
でもトレンディドラマにはない魅力に、
ワタシは今かなりやられているのである。
  
昭和の名俳優たちを多数キャスティングし、
「昭和の名俳優たちが暮らす老人ホーム」を舞台にするという
虚実ないまぜで、コミカル&シリアスで、
ノスタルジックなのに新しい、
倉本聰脚本の昼帯ドラマだ。
  
テレビ業界への批判ものぞかせつつ
認知症などの老いの問題なども絡めながら、
それでも明るく、力強く、
活き活きと生きてゆく人々を描く。
  
とにかく、主演の石坂浩二を中心とした、
多くの俳優たちの存在感が素晴らしい。
今の若者主演ドラマでは出せないテンポや味が、
見事に、無理なく引き出されているのだ。
なんだろう、この古くて新しい感じは。
  
例えて言うなら、
フェイクやノリばかりがに耳につく音楽に
辟易していたところで、
カーペーンターズを聴いたような、
ストレートにグッとくる面白さかな。
  
この主題歌も泣かせるなぁ。
ドラマ全編に漂う
生きて死ぬことの哀しみに
寄りそうような曲だ。