「最近あの世とこの世が近くなっちゃってねぇ」

諸般の事情で今日は一日早く実家へ行ってきた

いつもなら昼ご飯のお弁当を買って行くのだが

今日は着いたのが遅かったので

何か食べちゃってるかもしれないと思い

「何か食べ物買って行く？」

と駅から電話で聞くと

「もう適当に食べたからいらない〜。あ、途中のスーパーで焼き芋買ってきてくれないかねぇ。入口から右奥の方にあると思うんだよ。」

と言われたので

熱々になっている焼き芋を買って行った

恐らく「適当に食べた」というのは

「お菓子ぐらいで適当に終らせた」ということなのだ

胸につかえるといけないので

お茶を入れて一緒に出す

少しずつ食べているのを確認して

洗濯物を干し始める

ワタシは作業しながら
無意識に口笛を吹いていたらしく

「今口笛吹いたのあんたかい？」

と言われて初めて意識した

「あ…そうだよ〜。」

「そうかい。いや〜最近、あの世とこの世が近くなっちゃって、何だか分からなくなっちゃうんでね、その口笛はどこから聞こえてくるんだろう？って思ってさ。なかなか上手いじゃないの。」

「あの世から聞こえてきたんじゃなくて、良かったねぇ。」

落語みたいである

今日は内科医の定期往診日で
予防注射を打ってもらったというので
ひとしきりいつもの親戚話などを聞きながら
様子を見て大丈夫と思ったところで退散してきた

多分その基本的に明るくウジウジしないところは
ワタシも受け継いでいるんじゃないだろうかね
と自分では思っているんですが