神道なので五十日祭までが喪に服する期間である。
宮司様への玉串料や受付の方への謝礼などの準備をする。
薄墨筆ペンで表書きだ。
式場も綺麗に出来上がっていた。
生花も並んで、なかなか良い感じである。
パネルもきれいに並べていただいた。
友人から送っていただいたアレンジメントフラワーもグッド。
“家族葬”とうたっていたので参列者はほぼ近親者のみ、
参列者20人にも満たない
とてもこじんまりした葬儀である。
通夜祭・遷霊祭が無事終わって、
わたし一人が斎場で泊まり込む。
薄暗い施設に警備員もいない一人っきり、
火葬場が隣接している山の中である。
お〜、こわ…
でも特に何事もなく無事翌日になり、
いよいよ葬場祭(告別式)。
夜中にむっくり起き上がったりしながら何度も推敲して、
原稿を読むか、丸暗記するか、アドリブにするかと悩み続け、
マイクを渡されるまで原稿を持つかどうか迷った末に、
結局アドリブで、喪主挨拶を行う。
とは言ってもかなり暗記していたので、
途中でアタマが真っ白になることもなく
挨拶を無事終えることができた。
参列者の方々からも好評で、母も
「今まで聞いたことのないような挨拶だったけど
しみじみとした感じで良かった」
と言ってくれたので、
苦労も報われたのであった。
夜中にタクシーを飛ばして駆けつけてから
まだ一週間である。
こうして嵐のような日々が
やっと終わったのであった。
まだ玉串料(香典)の整理が残っているけども。