2016年11月22日火曜日

地震の朝、あらためて「シン・ゴジラ」を思う

明け方5時59分ごろ福島県沖で地震。
関東のこのあたりも揺れた。

今回は津波が発生。

今も次々と津波警報が追加されている。
非難への呼びかけがテレビでくり返される。
まさにあの5年前の3.11が頭をよぎる。

「逃げて下さい」という切迫した呼びかけに

情緒が不安定になり、涙が出そうになる。
昨日「この世界の片隅に」を見て衝撃を受け、
心の深いところが動揺し続けていることもあるんだけど。

そしてあらためて思ったのだ。

「シン・ゴジラ」は、
直接被害を受けた当事者の方々と言うよりは、
(想像でしかないが、当事者の方々にとっては、
 あの映像や緊張感は生々し過ぎると思う)
離れた場所でこの異様な不安や恐怖に襲われた
多くの〝間接的〟被害者の心の傷を
癒やし励まそうとする映画だったのだと。

だから今の日本に必要な映画だったのだ。
この不安や恐怖に耐え続け、前に進むために
求められていた映画だったのだ。

だから海外で受けるとか受けるとかいうことは

重要ではない。
〝日本人のための映画〟で良いのだ。
〝海外では理解されない映画〟で良いのだ。