2016年11月3日木曜日

Kindle Unlimitedの著者的残念ポイント

読者(購入者)的には
出版社側と揉めたりしていることもあって、
いろいろ残念な点がありそうなKindle Unlimitedだが、
著者/個人出版者的に見た時の
残念ポイントを一つ上げてみたい。

通常の販売だと注文数が明示されるので、
その本が何人の手に渡ったかがわかる。
ただし、購入されただけで
読まれたかどうかはわからない。
〝積読〟状態で方って置かれても、
読み始めて飽きられ、途中で放り出されても、
著者側としては知りようがない。

これがKindle Unllimitedになると、
読まれたページ数がカウントされる。
197とか691というような
トータルの既読ページ数が出るのだ。

そうすると何人の手に渡ったのかわからない。
これがかなり残念な感じなのである。

例えば200ページ換算の本を出して、
既読ページが600とカウントされたとする。
そうすると3人というわけではないのだ。
全員が最後まで読み切ったとは限らないからね。

もしかすると30人が購入して、
全員が平均20ページ、
つまり一割程度しか読まなかったのかもしれない。
  
結局通常販売と同じで、
全く読まれなかったり、途中で飽きられたりしても
それはわからないのだ。
とすれば、むしろ注文数がわからなくなった分、
どれほど多くの人に届いたのかが
わかりにくくなったと言えるのである。

う〜ん、何だかとっても残念であり、
モヤモヤしてしまうのであった。