まず以前にも触れたけど、イギリスのThe Enid(エニド)の1stと2ndのオリジナル。現在CD化されているのは再録版。オリジナル版はゴチャゴチャと理由があってCD化は難しいらしい。
オリジナルの方が手作りな感じが繊細な音となって残っていて好きなのだ。
3枚目は「Fireballet」(ファイアーバレー)というアメリカのバンドの1stアルバム「Night On Bald Mountain」。King CrimsonのオリジナルメンバーのIan Mcdnaldがプロデュース。ボーカルがしっかりしていて、アレンジも多彩で聴き易い。クラシックの「禿げ山の一夜」を元に19分近い大作にアレンジしている。
Ian Mcdnaldがここぞというところでフルートやサックスを入れて、オイシイところを横取りしている感もなきにしもあらず、だったはず。
4枚目は日本のバンド「Negasphere」(ネガスフィア)の「Disadvantage」。ここでも紹介したKBBの菅野詩郎がドラムを叩いている。1985年作だからPageantらと同世代。何か凄く良かったっていう記憶しかない。「キャッスル・イン・ジ・エア〜」ってサビのところだけ覚えてる。う〜無念。
「ハードネス、構築美、プログレッシヴ・マインドの融合」を目指していたとライナーには書いてあり、18分の組曲とかもやっている。もの凄く聴きたい。
5枚目も日本のバンド「Heretic」(ヘレティック)の「Interface」。こちらも1985年の作品。ここでも紹介したフランスのHeldonのアルバム「Interface」に影響されたエレクトロニクス主体の音楽、だったような気がするが、LPには担当楽器にギターやバイオリンも書かれている。どんな音楽だったろう?
日本にはこうしたタイプのバンドは少なかったので、ぜひぜひもう一度聴きたい。
最後は「美狂乱 - EARLY LIVE VOL.1」。カセットテープ音源のため、音質の点からCD化はされないと言われているモノ。彼らには正規ライヴ盤はなく、いわゆるオフィシャル・ブートレグ(発売予定ではなく録音されたものを公式にライヴ版として出すモノ)はCDでも2枚出ている。しかしスタジオアルバムデビュー前1978年〜1979年の、初期メンバーでの演奏が聴けるのはこのアルバムだけなのだ。演奏は壮絶、だったと思う。音もハンパなく悪かったようにも思うけど。
こうして「はず」とか「思う」とか煮え切らない言葉で言わねばならない無念さを、なんとかはらしていきたいと思う所存である。