2011年5月16日月曜日

とあるマダムからのメール

Youtubeへの音楽作品の投稿にお手伝いした方経由で
とある“マダム”(その方の表現です)から
CGについてメールをいただいた

“マダム”さんはわたしがお手伝いした方の
かつての生徒さんだそうで
メールでやり取りをしている中で
CGのことが話題になったようなのだ

そこでその方に間を取り持っていただいて…
直接ご丁寧なメールをいただくこととなった
そこには次のようなコメントが入っていたのだった

「サイトとブログを拝見させていただきました。Youtubeで拝見した作品とは、また違った雰囲気の作品もたくさんあって、とても楽しかったです。そして、作品の持つパワーに圧倒されました。『この絵の中に入ってその場の空気を吸ってみたい!』」と思う作品もありました。」

う〜ん素晴らしい
いろいろややこしいことを考えずに
素直にわたしのCGの世界に入ってくれている感じがして
とてもうれしい

絵を描いている時には
そこには意図も意味も象徴もないのだ

だから絵を“理解”しようとする人に
いろいろ聞かれてもわたしは困惑するだけなのだ
この建物はなに?と問われてもわたしにもわからない
ここはどんなところ?と聞かれてもわたしにも答えられない
その世界をそのまま受け入れて
その中に入り込んで浸ってもらうしかないのだ
  
そして地上に降りてみたいとか
ワシのいるところから見下ろしてみたいとか
あの建物の向こう側をのぞいてみたいとか
あの光の下の水面すれすれを飛んでみたいとか
奇妙で雄大で不思議な世界を
そのまま楽しんでもらえるのが一番なのだ

それは絵を描きながら
わたし自身が行なっていることでもある
逆に言えばそういう衝動が湧くような世界を
いつも描こうとしているのだ 

「あっ!それと、ワシさんに妙に愛着がわいちゃって、見つけるたびに『あ、ここにいた!お、ここにも!』」って、つい嬉しくなりました。」

子どもみたいに
こうして楽しんでくれるのもいいなぁ

いろいろな楽しみ方で絵を見てもらえれば
それが一番である
実は“マダム”もそのことにも触れていて

「私は難しいことはよくわからないのですが、ただ思ったのは例えば、普通の風景画や人物画などだったら、見た人みんな、だいたい同じ感想を持つと思うのですが、これらの作品は、見た人それぞれが、いろんな感想を持つのではないかな、と思いました。なんというか、それだけ作品自体にとても『幅』があると感じます。」

もう感無量である…