2011年5月26日木曜日

横浜裏道の旅

昨日の横浜ぶらり旅は
意識して風景や空気を感じながら
ゆっくりと歩くようにしてみた

もともと目的地などないに等しいから
そうやって感覚に身を任せて
行ってみたいと思った道に入って行った
もちろん大まかな場所や向っている方向は
自分なりに押さえているつもりではあるけど

とは言え見逃すわけにはいかないのが
毎回訪れる競馬場跡廃墟である
  
うっそうと木々が茂り
大きな起伏が雄大な景観を作っている根岸公園を抜けていく


時はすでに夕方
日も落ちかけてそれが木々の陰影を濃くしたり
枝葉からの幻想的な木もれ日を作り出したりしていた
あちこちで見かけたヤマボウシも美しかった

 

そしてお目当ての廃墟へ
日はかなり傾き夕陽に照らされた緑が美しい


廃墟はいつものようにそこにあった
でもいつもちょっとずつ違う表情を見せてくれる


今回は新緑のツタがとても印象的で
ちょっと大袈裟に言えば
「生と死」あるいは「死と再生」みたいな
どこか奥深いものを見せてもらった気がした


公園と廃墟を後にし
またふらふらと裏道を通りながらみなとみらい方面を目指す
  

あたりは大分暗くなってきたのに応じて
見知らぬ土地の夜に備えての
危険察知機能が活動開始し始める
あたりが暗くなるほどに
入って良い場所や道を意識する

とか言いながらラブホテル街を見つけて
ここは派手だなぁとか思いつつわざわざ通り抜けてみる


なんだか別世界にようこそ!みたいな華やかさだ
やっぱりラブホテルって
柴草玲の「ホテルおぎくぼ」のように
ちょっと薄暗くてさびれていた方がいいよなとか思った
ちなみに場所は石川町駅近く
さらに歩く

横浜の夜は初めてかな
少なくとも裏道は初めてだ
結構危険だと言われる関内周辺も通る
確かにメインストリートを外れるといきなり暗くなる


そしてメデタク桜木町の駅へ到着
みなとみらい地区の巨大ビル群が美しい
さすがにここまで来ると警戒態勢も緩む
  

見知らぬ街の夜を歩くのは魅力的である
カラダがピリピリと緊張するのも
眠っていた野生の感覚が刺激されるようで面白い

また横浜の知らない面を発見してしまった
次はどんな表情を見せてくれるか楽しみである