本日「クリスマス・キャロル」が
Kindle storeで販売開始となった。
ああ、長い道のりだったなぁ。
予定していた時期より1ヶ月遅れである。
〝クリスマス〟な本としては、
ちょっとマヌケな時期になってしまったが、
でもとにかく完成したことが満足である。
それに良く読むと、
クリスマスともキリスト教徒も
それほど関係ない話と言えなくもないのだ。
主人公スクルージの魂の救済のような話だからね。
だから万人の心に響く名作なのである。
貸金業をまじめに営んでいたユダヤ人が
キリスト教的価値観のもとで悪者にされ
無理やり〝改心〟させられる物語、みたいな
歪んだ解釈をされたりすることがある。
しかしそれは間違いである。
物語をちゃんと読めば、
仕事自体(商人と書いてあるだけだ)や
その仕事ぶりを
無理やり捻じ曲げようとするものではないことが
良く分かるはずだ。
スクルージ本人のかたくなな心が
三人と精霊によって、
次第に開放される話なのだ。
アイディンジの絵も良い雰囲気である。