そもそもがわたし自身が高校生だった時に
毎日のように通学途中に立ち寄った場所である
電車通学だったから
駅から学校の登下校時に一人フラフラと
“喜多院ルート”を取ることが多かったのだ
申請してあったルートとは全く違ったんだけど
お正月にダルマとお札を買うようになったのは
大学時代に一人暮らしをしていた頃からだ
東京郊外のアパート暮らしだったけど
わざわざ喜多院まで足をのばすことにしたのは
そこに自分のルーツの一つを感じたからかもしれない
一人暮らしをすると色々なことを考えるし
自分のことも見つめ直したりするし
色々経験してきたことの意味が
ちょっとわかったりするものである
わたしの空想癖とか孤独好きな性格っていうのは
思い返せば中学ぐらいからあったけど
高校時代のこの街や生活の中で
随分と育まれた気がするのである
ということで始まったお正月喜多院初詣は
その後ずっと続いて今に至るのだ
その喜多院へ今年はわたし一人で行ってきたのだ
毎年一緒だった彼女は
いつものように早々と実家から戻って来ていたのだが
38度の熱を出して臥せっていた
少しでも早く彼女のところへ行けるようにと
いつもより朝早く出て最短ルートで川越に向う
お天気が良いせいか境内はすでに賑やかで華やか
でも例年より到着が早いこともあって
参拝者の列はまだまだそれほど長くはない
お参りをし昨年のダルマとお札を奉納し
新しいダルマとお札を買って任務完了
いつもは彼女とお散歩気分で
トコトコとのんびりおしゃべりしながら歩き
屋台の焼そばとか食べたりするのだが
今回は“お仕事”モードに近い動きっぷりなわたし
境内に居たのは10分そこそこで
そこから取って返して駅へと向う
いつもの初詣もこうして一人でやってくることで
逆に彼女と一緒に来ることの楽しさやありがたさを
しみじみ実感するのである
次の目的地は電車で1時間半ほど離れた実家だ