小さい頃、スパゲティの「ミートソース」と
「ナポリタン」の違いが良く分からなかった。
どちらもケチャップっぽいイメージが強くて、
そのケチャップ系ソースを、
上に乗せているのが「ミートソース」、
パスタと混ぜちゃったのが「ナポリタン」、
みたいな感じがしていたのだ。
ワタシはミートソースが好きである。今でもだ。
でも食べ方があるのだ。
「ミートソース」はソースとパスタをできるだけ混ぜない。
だって、混ぜると「ナポリタン」になっちゃうから。
いや、混ぜても「ミートソース」だし、
味が変わるわけじゃないのは、さすがにもう分かっているが、
でも今でも混ぜることにはすごく抵抗があるのだ。
混ぜたら「ナポリタン」に近づいてしまう……
みたいな(違います)。
あ、でも「カレーライス」も、ご飯とカレーを混ぜないな。
ぐちゃぐちゃに混ぜると、
それはもはや「カレーライス」とは別の何かだ。
「カレー・チャーハン」に近いか。いや「カレー混ぜご飯」か。
とにかく「カレーライス」ではなくなってしまい、
ワタシ的には残念な感じがするし、
美味しそうでもなくなっちゃうのである。
あ、時々「カレーうどん」でも、カレー味の汁ではなく、
上からカレーをかけたようなものがあるな。
あれもできるだけ混ぜないで食べるぞ。
あ、アイスコーヒーに後からミルクを入れる時も、
できるだけストローでかき混ぜないで飲むぞ。
黒いコーヒーにミルクが落ちてゆき、
自然に混ざり合うのを見ながら飲むのが好きなのだ。
だって混ぜたら
「コーヒー牛乳」になっちゃうし(違います)。
そうか、ワタシは
グチャグチャと混ぜるのが好きじゃないのだ。
ビビンバみたいに、混ぜたものが完成形なら抵抗はないが、
見た目の完成形を食べる時に崩すのが嫌なんだな、きっと。
そんなこだわりの人でした、ワタシ。