2016年6月24日金曜日

電車に乗っている夢

どこか近くの知っている場所に行った帰りに、
この路線からも帰れそう、くらいの軽い気持ちで、
別の電車に乗り込んだ。

いつものようにドア際に立って車内を見回すと、
けっこうな混み具合な上に、
どうやら旅行の途中の人たちが多そうだった。

客車と客車の連結部分は通れなくなっていて、
そこにイスが、まるでバスの後部座席のように並んでいる。
そして、まさしくバスの後部座席のように、
この場所が最高とばかりに仲間で占拠して
盛り上がっている中高年のグループがいた。
あの男の人が手に持っているのはカラオケマイクか?

電車は海沿いを走っているらしい。
家に帰る電車とは違うみたいだけど、
このままどこかへ行ってみるのも悪くない、と思う。

どうやらお城で有名な場所も通るらしい。
そこで降りても良いかな。
でももっと先にも行ってみたいな。

iPhoneで自分の現在位置を検索して、
この電車がどこを通っているのか確かめようと思うのだが、
何となくそれも面倒な気がして
このローカル線に揺られているのだ。

ちょっと大きな駅に止まったらしく
大勢の人の出入りがあって、
ドア際のすぐ横の席が空いた。
そこに座ると、自分の持ち物を引き寄せる。
気づけばワタシは、
少し大きめなトランクを持っているのだ。

こんな荷物を持っていたんだ、と思いながら、
きっとあれもだな、と
向かいのグループ近くにある旅行バッグを
手を伸ばして引き寄せたのだが、
それはやっぱり向かいのグループの
男性のバッグだったことが、
手元に来る前にわかったのだった。

そこで

「知っている人のバッグに似ていたもので……」

と謝りながらバッグを返した。
相手は(なんなんだ?)みたいな顔を
無言で返してきただけだった。

言い訳になってないよ、と自分にツッコミを入れながら
でもワタシは何だかウキウキと
この突然始まった旅を楽しんでいるようなのだ。

そんな夢。

次回の翻訳書の自分の中で候補が上がってきて
それでやっとのことで少し安心できて、
疲れた体の緊張が緩んできたのかもしれないな。
  
疲れを取ることももちろん必要なんだけど、
それには仕事が途切れないことが大事というのが、
ワタシのややこしいところだな。
  
でも気持ち良い夢だったから、
ちょっと元気が出た。