わずか数十円の書類申請が、まだされていない言われる。
面倒だからもういいやと思った分だ。
細かなことを突いてくるなぁ、嫌だなぁという気がする。
そんな書類など簡単に書ける、とばかりに
同僚が2人ぐらい何かアドバイスをしてくれるが、
ワタシにはさっぱり分からず、さらに嫌な気分になる。
真夜中と言うより明け方に近くになって、
同僚何人かと、旅行中の女性2人組と歩いている。
ふと気づくと、自分一人になっていて、
車を通すために作られた
広い切り通しの道を上りながら、
家へ帰ろうとする。
山の向こう側へ少し下った頃、
背後で何かが動く気配を感じる。
「来た!」
なぜかワタシはそう思う。
ワタシは恐ろしくなって、近くに広がる草むらに飛び込み、
身を隠すようにしながら、草の間を這い進む。
しばらく行ったところで、じっとうずくまって、
相手の動きを察知しようと耳を澄ませていると、
いきなり右腕を、トントンと叩かれる。
「しまった、見つかった!」
ワタシは震え上がる。
すると、数え切れないほどの手が、
ワタシの全身をトントンと叩き始める。
奈落に突き落とされたような恐怖。
そこで目が覚めた。
右腕が実際にピクピクと痙攣していた。
久しぶりの悪夢。
でも、悔しくなったワタシは、夢の続きを見ようと思った。
実際には夢を見たわけではなかったけれど、
少しもうろうとした頭で、ワタシは反撃した。
3メートルくらい上空にフッとテレポーテーションし、
宙に浮きながら、
ワタシがいたあたり一体に、
思い切り大きな気功波を落とす。
一体が一気に1メートルくらい陥没する。
これで敵は全滅したはずだ……。
少し満足して、
ワタシはもう一度眠りについたのだった。
やっぱり心身ともに、相当疲れたんだなぁ。