洗濯係のワタシであるのだが、
2日前くらいから、
何の気なしにタオルのたたみ方を変えてみた。
別に何かきっかけがあったわけではないし、
新しいたたみ方の方が便利というわけでもない。
ただ、こうやってたたんでも良いよなぁと
漠然と思っただけである。
そしてふと思った。
これが探偵小説であったなら、
こう書かれるのではないか。
「ほら、タオルのたたみ方が違っていますね。
これはこの日に人間が入れ替わった証拠です。」
とか
「ほら、きっとこの日、彼の内面に、
何か決定的な変化があったのです。」
とかなんとか。
んなもんあるかい!である。
お散歩好きで、裏道好きなワタシだから、
どこかで倒れていたりしたら、
きっと探偵にこう言われる。
「いったいどこへ行こうとしていたのでしょうか?
それがわかれば事件の謎が解けるでしょう。」
謎は解けないのである。
だって、自分だって今どこにいるか分からずに、
その迷っていることを楽しんでいたりするのだから。
ほかの人は知らないが、
少なくともワタシは、
気分屋で、ちょっと天邪鬼である。
右と言われると左に行きたくなる。
変えろと言われると変えたくなくなるが、
続けろと言われると変えたくなる。
表通りがあれば裏通りを歩きたくなる。
そして、ふと思い立って、何かを始めたりするのだ。
新しいことは元旦から始めるとは限らないのである。
でも、大なり小なりそんなもんじゃないの、
人間ていうのは。