2015年11月8日日曜日
Anglagard & Anekdotenライヴ <Anglagard編>
会場ほぼ満席で95%ぐらい男性、それも年齢層高し!
1970年代のバンドじゃないのに
おじさんばっか(含むワタシ)
トップはAnglagard。
2013年来日の時のメンバーに、
オリジナルメンバーで一時脱退していた
ヨナス・エンデガルドが復帰して6人体制になった。
そしてその効果は絶大であった。
前回はギター&ボーカルで
トード・リンドマンが一人で奮闘していたのだが、
それはあくまで脇役的で(実際立ち位置も後ろだった)
フロントはアンナ・ホルムグレンという感じだった。
ところが今回はフロントマンが
ヨナス&アンナという感じになった。
ヨナス&トードのツインギターになったわけだが、
ヨナスがリードギターである。
つまり、Anglagardにやっと
リードギタリストが入った(戻ってきた)感じなのだ。
そしてトードの端正で堅実なプレイとは異なり、
ヨナスは時々ブチ切れたようなプレイをしてくれるのだ。
どこかワガママっ子な感じ。
つまりリードギタリストらしいのである。
淡々としているAnglagardのメンバーの中では貴重な存在なのだ。
この激しいロックっぽいギタープレイが
アンサンブル主体のAnglagardの中で
音的にも見た目にも
とても大きな新しい魅力になっていた。
とは言え、Anglagardですから
基本的に難曲を合わせるためのアイコンタクトが
ヨナスを含めてメンバー間で終始飛びまくりであって、
いわゆるスタープレイヤー的な
観客を煽るような余裕のある人はいないんだけど。
事実、何箇所かで一瞬アンサンブルが乱れた。
でもそれがまたスリリングで良かったなぁ。
しかし
ポップさをあえて避けるようなシリアスさでありながら、
チェンバーロック的なミニマルさが無く、
ダイナミックに展開し続ける音世界は、
生で味わうと一層驚異的である。
張り詰めた緊張感が緩まないまま、
10分以上の大曲が次々と披露される様は圧巻だ。
そこにはAnglagardからしか得られない喜びがあるのだ。
あえて言うとすれば、
「Viljans Öga」の名曲「Snårdom」が
今回も聴けなかったのが、残念と言えば残念。
きっと難曲中の難曲なのであろうなぁ。
リードギターがパワフルになったことで
よりメリハリがつき、楽曲の魅力が増したし、
もちろんアンサンブルにも厚みが加わった。
Anglagardは2013年よりも進化したと思う。
最初の一音で感激のあまりウルっと涙が出て、
あとはもう変拍子でノリノリなワタシであった。
あぁ幸せな時間をありがとう。