誰かが、ここに登り、何かを見た。
どうしてもそうしなければならなかったのだろう。
レンダリング中に残り時間がどんどん増え、
100時間を越えてまだまだ増え続ける気配だったので、
断念したのである。
そこに要する時間と出来上がる作品を天秤にかけて、
終わるのを延々と何日も待ち続ける価値があるか。
その時間を、さらに新しい作品作りに使えるのに、
と考えた末、
断念したのであった。
それを繰り返すこと2回、
さらになぜかレンダリング中に
プレビューにはなかったブロックノイズが出ること1回と、
ずっと形にならないまま数週間が過ぎていたのである。
そして出来上がったのがこの作品である。
先に進むためになんとかケリをつけた一枚だ。