一日遅れの昨日17日に、お墓参りに行ってきたのだ。
これまで墓建ての打ち合わせ・確認も
納骨・忌明けも
駅や実家からタクシーを使っていたのだが、
今回は誰と待ち合わせることもなく
一人でのんびりと行くお墓参りなので、
最寄駅からテクテク歩くことにした。
大まかに言えば
「飯能」駅から八高線の隣駅「高麗川」駅へ行く
ちょうど真ん中あたりが霊園だ。
途中か車道の両側が杉で囲まれ、
薄暗い山道へ入ってゆく。
その山道の頂上付近が宮沢湖であり、
そこから少し降り始めたところから脇道へ入ると
宮沢湖からの水を利用した里山の中に
霊園があるのである。
紅葉はまだこれからといった様子で、
ところどころ赤や黄色が目立ち始めたくらい。
それもまだ色鮮やかなところまでは行っていない。
駅から歩くこと45分。ちょっとしたハイキングであったが、
無事霊園につき、花を飾り、
墓石にお水をたっぷりかけ、手を合わせて、
お墓参りが無事、あっという間に、済んだのであった。
あれから一年経ったか……。
さあまた歩いて帰ろうと思ったところで、
せっかく来たから宮沢湖へ寄っていこうと思った。
ムーミンのテーマパーク「メッツァ」が作られるということで
注目度が上がった人造湖であるが、
今はかなりの寂れようである。
スワンボート・レンタサイクル・レンタルベビーカー・なかよし動物園・なかよしトレインプレイゾーンの「遊戯物」は、営業を終了しています。
少なくとも元地元民として
遠くから宮沢湖を眺めていたワタシの印象としては、
2017年開業予定の「メッツァ」建設のために
営業が「終了」したわけではない。
もっとずっと前から「終了」せざるをえなかった感じなのだ。
かつての栄華がかいま見える分、寂しさもひとしおである。
今はほぼ巨大な釣り堀だ。
景色は良いし、湖畔をめぐる散策路も作られているのだが、
マップを見ると、かつてあった施設がほとんど姿を消したため、
合わせてトイレが端から閉鎖されているのだ。
これは観光地としては致命的ではなかろうか。
まだ見た感じ何の建設も始まっていないのに。
かろうじて釣り場付近に有料トイレがあったけれど
もう釣りでしか人を呼べないって感じが
ひしひしと伝わってくるのである。
あとは温泉ぐらいか。
ここは「カンブリア宮殿」でも取り上げられたらしいが、
とは言っても温泉と宮沢湖は、うまく連携しているとは言えない。
同じ場所にあるけれど、全くの別物なのだ。
もう少し紅葉が進むとキレイだろうなぁ、
でもムーミン・テーマパークは不安だなぁ、
などという印象を残した、数十年ぶりの宮沢湖訪問であった。
いや、お散歩で立ち寄るには、良い場所なんだけどね、
少なくともキレイな無料トイレさえ
散策路周辺にいくつか整備されていれば
湖畔を一周してみたかもしれないなぁ。
それだけで施設としての〝安心感〟が違うのである。