2012年9月8日土曜日

「のびしろ」ってマイナスイメージじゃないの?

「…まだまだのびしろがある小学4年生…」

と今日の新聞のある記事に書かれていた
う〜ん何か変じゃないか?
こののびしろ(伸び代)って言葉は
2005年前後からスポーツ界で使われて広がったらしい
確かに最近目や耳にすることが多い気がする
「能力を出し切ってはいず、まだ成長する余地があること」
(Goo辞書)

っていう意味はまぁわかるんだけど
でもこれからどう大きく成長していくか未知数な
非常に力のある人や年齢的に若い人に使う言葉かなぁと思うのだ

もうある程度成長なり成果なりを果たした人に向って
いやこれで100%とかここが限界とかとか言うわけではなく
まだ伸びる余地は残っていますよって感じで
使うような気がするんだが

つまりこの“まだ残っている”っていうところが
この言葉に含まれるニュアンスだと思うのだ
そこには“能力を出し切っているように見えたとしても”とか
“今後劇的に伸びたり化けたりすることは難しいにしても”
っていう含みが感じられる気がするのである
だって「しろ(代)」って「余地/余白」なんでしょ?
今まで伸びて来た延長線上に
もう少し先まで行けそうだって感じじゃないの?
もっと言えば「のびしろがある」って言うことは
「結構限界に近づいている」とも
暗に言っているようなものなんじゃないか?

「君にはまだのびしろがある。」と言われたら
「え〜!オレはもう余白程度の伸びしか期待されていないのか…」
って思っちゃいそうである

という感覚を抱いていると

「のびしろのある小学4年生」っていうのは
失礼というか可哀想というか
何だかとてもひどい言い方なんじゃないかって
気がしちゃうのである
いくら「まだまだ」とか付けたとしても

それとその人の能力を見切ったような
ちょっと尊大な雰囲気が漂っているのも
イヤな感じであるし

わたし間違っているんでしょうかしら?