2012年9月17日月曜日

トラウマはそんなに簡単に乗り越えられるものではない

以前にも書いたけど
ニュースやドラマで悲惨な話を目にすると
その被害者への共感が強過ぎて辛くなるのである

自然とその心身の痛みの瞬間を想像し
そのイメージを追い払えなくなる
時にはその悲惨なイメージが膨らんで
もっと凄惨な想像までしてしまう
ちょっと歯止めが効かない感じだ

例えばテレビで事故の報道があると
被害者の痛みや苦しみを想像して身体がすくむ
関係者の悲しみを思って居たたまれなくなる

ドラマでちょっと拷問的な場面があると
もっとひどい拷問が頭に浮かんでくる
およそ人は想像できるあらゆる拷問を
実際に行なってきたなんて言葉まで浮かぶ

こういう不安定さというのは
自己嫌悪とか無気力とかといったものとは違う
普通なら押し返せるこうした恐怖イメージを
押し返すだけの精神的な力がなくて
逆に押し込まれてしまうみたいな感じなのだ

安定剤は体調の不安定さに多少効いていた気がしていた
でもそれも実感できなくなって断薬した
それはそれで正解だったと思う
でも本来なら今抱えているこのような不安を抑え込むのに
安定剤が有効なんじゃないかと思うのだ
もちろんもう飲まないけども…手元にももうないし

ただ体調が以前よりは落ち着いてきて
むしろこういう不安感をより自覚するようになったことは
生活面でもちゃんと意識しなきゃいけないと思うのだ 
例えば暴力的な描写や悲劇的な物語に接することは極力避けるとか
心落ち着くような時間を大切にするとか

今のわたしは
寝たきりだった病人がやっと起き上がって
寝間着姿で髪の毛ボサボサのまま生活し始めたぐらいの感じだろう
取りあえず熱は下がったし何か食べようという気にもなった
でもまだ急に飛んだり走ったりすることは無理なのだ
弱った心にそれだけの力はまだない

自分に甘えているのかとまた自分を責めそうになるが
この精神的な不安定さは
気力とか気合いとかで乗り越えられるものではないと思う

よく映画やテレビドラマなどで
過去のトラウマを乗り越えるみたいなテーマがあったりするが
「おぉぉぉ!」とか叫んで突撃したり
「自分に打ち勝つんだ!」とか自らを鼓舞したり
「今ここで乗り越えるのよ!」とか叱咤激励されたりして
克服できるような簡単なものじゃないのである

心にエネルギーが満ちるには
まだ時間がかかりそうである
のんびり行くしかないのだなぁ