2015年7月20日月曜日

《望林堂》第14弾は「ミツバチ マーヤの冒険」

これまたアニメで人気なのに
オリジナルには全然日が当たらない作品である。

ドイツの作家ワルデマル・ボンゼルスが
第一次世界大戦前の1912年に発表した児童文学作品で、
かつては「少年少女世界の文学」みたいな全集に
入れられることもあったのだが、
現在はきちんとした完訳書を手に入れるのが
とても難しい一作だ。

その完訳書も、残念ながら訳がこなれていない。
日本語のリズムがぎこちないし、
風景や心情の描写がすっと自然に入ってこないのだ。
さらにキャラクターの話し方に統一性がないので、
キャラクターも、マーヤとの会話も、
あまり印象に残らなくなってしまうのである。

つまり、今ちゃんとした邦訳が必要な
古典的児童文学の一つだと思ったのだ。
ワタシがやるしかないでしょう。(自意識過剰劇場)


夏が終わる頃には出せるだろうかしら。

やっぱり翻訳をしていないと、
日々生活していく上で張り合いがないしね。