2015年7月17日金曜日

ちょっと幸せな夢

新しいクラスで初めての授業を行って、
職員室へ戻ってきたのだ。
蔦の絡まる古びた趣きのある校舎の、
薄暗い職員室だったが、
静かで落ち着きがあって、とても良い雰囲気である。

生徒指導や生徒相談に忙殺されるでもなく
淡々と必要な仕事をして
時間が来ると
まわりに気を使うこともなく部屋を出る。

どこかで見たような気がするが
誰だか思い出せない校長先生とすれ違い
「失礼します」と挨拶をして外に出ると、
あたりは夕暮れ時の仄暗さだ。
遠くに少しだけ夕焼けが見える。

住宅街を抜けて歩いていると、
ここらへんのはずなんだけどなぁとでも言うように
時々立ち止まってはあたりを眺めている人がいる。

ワタシは後ろからそっと近寄って声をかける。

「やあ。」

するとその人も言う。

「やあ。」

な〜こだ。


新しい職場に出勤したワタシを心配したのか、
それとも、
長い職場だから一度くらい見ておこうと思ったのか、
はたまた、
ちょっと気まぐれに
お迎えにいってみようという気になったのか、
な〜こが職場近くまで来てくれたのであった。

挨拶したっきりで、お互い何も言わない。
でもニコニコしながら並んで歩く。
手をつなぎたいけれど、人に見られるからダメだ。
でも歩いていて手が触れるだけでドキドキする。

という夢。

学校という職場が、
嫌な場所じゃないというところが
今までに比べて新しいかも。

どこか別の世界のワタシは
落ち着いた平和な学校で、地味に教員をしていて、
な〜こが迎えに来てくるっていう生活を、
送っているのかもしれないな。