2015年1月31日土曜日

「ジャングル・ブック」第二話は大活劇!

「ジャングル・ブック」第一話は復讐劇第一部であった。
そして時が遡る第二話は大活劇である。
目はドライアイでつらいけれど、訳す手が止まらない。

サルの大群にさらわれたモーグリを助けに、

クマのバルー、黒ヒョウのバギーラ、
そして助っ人のニシキヘビ、カーの三匹が、
王宮の廃墟跡というサルの敵地に、
命がけで乗り込むのだ。

夜、雲が月を隠すタイミングを狙って

先に着いたバギーラが単身敵の中に飛び込む。
しかし多勢に無勢、バギーラがピンチにおちいる。
その時穴ぐらに突き落とされたモーグリが
精一杯に声で加勢する
そこに足の遅いバルーがかけつける。

それでも劣勢は変わらず、バギーラが絶望の叫び声をあげる。

そこに、別の方から回り込んでいたカーが一気に飛び込む。

まさに手に汗握る大バトルである。


結局モーグリの物語は、

ある意味一匹狼たちが愛情と友情に結ばれて
互いを助け合う物語である。
そして、そこには仁義を守れば加勢してもらえるという、
任侠的世界が繰り広げられるのだ。

“ジャングルの掟”とは、まさに仁義そのものであり、
サルの群れは、仁義にもとる/仁義を知らない一家なのだ。
そこをうまく児童文学的なオブラートで包んでいるのである。
上手いなぁ。

ということで、楽しみながらも一応着々と進んでいる

翻訳第11弾であった。