2014年9月6日土曜日

「こういう感性のお品ですね?」

母サマはこの春、緑内障で左目の手術をしたのだが、
今度は来週、右目の手術をすることになっているのだ。

手術自体は1時間程度なのだが、

その後の安静&経過観察のために、
1週間入院することになる。

という母サマから

下着を買ってきて欲しいと言われたのだ。
入院時は病院服を着るのだが、
その下に着たいのだそうな。

ということでサンプルを持って

実家近くのデパート婦人服売場に行って来た。

すると売場にちょっと場違いな感じの店員さんがいた。

ブティックとかにいそうな、
それなりのお年だけど、短髪でちょっとツンツンさせて、
服は上下黒ずくめな人だった。

その人が暇そうにしていたので、

事情を話してサンプルを見せながら、

「まったく同じものでなくても良いのですけど、

 こんな感じのものが欲しいんです。」

と伝えたのだ。


するとその人が言ったのだ。


「そうしますとお客様、こういった感性のお品ということですね?」


はい、とは言ったものの

アタマの中では激しくツッコンでいた。

(カンセイ?あ、感性?え?なぜ感性?)


結局“感性”豊かな店員さんはその品を

下着売場担当の店員さんに渡しちゃったのだが、
いわゆる田舎の小さなデパートの婦人服売場で
“感性”と言われた場違いなインパクトは強烈であった。

そこがまた田舎らしくて楽しかったとも言えるな。


肝心の欲しかった下着は、

下着売場の店員さんがちゃんと見つくろってくれたので
手に入れることができたのであった。