2015年5月28日木曜日

Kindle第13弾は「オズのオズマ姫」に決定!

オズ・シリーズの中でも
第1話「オズの魔法使い」
第2話「素晴らしきオズの国」とともに人気の高い
第3話「オズのオズマ姫」が、
Kindle完訳文庫第13弾に決定である。

オズの物語はボーム作だけでも14作あるが、
少なくともこの初期3作は訳したいと最初から思っていたし、
特にこの第3話は、
第1話と第2話が一つにまとまるような内容で
第1話のドロシーも再登場する、
一つの〆のような作品なのだ。

この頃(1907年)は印刷技術が飛躍的に進歩する時期で、
この「Ozma of Oz」の挿絵も
それまで以上にカラー のものが増えた。
その色使いも実に繊細なのである。


オズ・シリーズはその後も続くけれど、

挿絵の充実度的には、今作が一つの頂点と言っても良い。

久しぶりにオズを訳し始めて、
このポップさはやはり独特だと思った。
主人公たちの内面にほとんど入り込まず、
奇想天外なキャラクターや
突飛なストーリー展開を楽しむというスタンスは、
のびのびした楽しさにあふれている。

夏が来る前に出版したいなぁ。