売上が前回比1.4倍のということは、
ブースに来てくださった方も
1.4倍くらいに増えたと言えるかもしれない。
少なくとも、目の前の路地裏のような狭い通路を
左右に三列の人波が行き交うほどの
超混雑ぶりだったのだ。
そんな目がまわるような濃密な時間を
8時間×二日続けたのである。
目、肩、腰への負担は相当なもので、
つねに臨戦態勢という緊張からくる心身の疲労も
かつてないものだったに違いない。
当日不調にならなかったのは奇跡であった。
だから、昨日午後から頭痛が始まったのも
当然と言えば当然なのであった。
それでもありがたいことに
“二日酔いシンドローム”ではない。
つまり二日酔いのような吐き気を伴ってはいないのだ。
根っこは同じく
緊張からきた自律神経失調だと思うが、
“二日酔いシンドローム”でないのは本当に助かる。
とはいえ、苦しいことは苦しい。
痛み止めを飲んで少し楽になったところで寝て、
夜中に目が覚めて冷えピタを貼り替え、
今朝も早くに目が覚めて痛みが消えていなくて、
結局また痛み止めを飲んで
新しい冷えピタを貼っているのである。
でも、この程度で乗り切ったのである。
体調の回復を実感するなぁ。
ふと、一つ目の女の子がタコを食べているという
シュールな絵のTシャツを来た若い女性と
そのカレシと思われるカップルとの会話を思い出す。
「その一つ目、面白いですね。」
「え? ああ、ありがとうございます。
単眼ちゃんですね。」
「単眼ちゃんて言うんですか。でも似合ってますね。」
「こいつ変なんですよ、こういうの好きで。」
「また、あたしのことを変人扱いするぅ。
ねぇ、言わなかったっけ、前のカレシ、
CGアーチストだったんだよね。」
「へ〜え…。」
う〜ん、どうなんでしょう、突然元カレの話とかされて、
今カレとしては、複雑な心境では?
オレと一緒にいるのに、今元カレのこと思い出したな、とか。
などと要らぬ心配をしてみたり。
それからこんなやり取りも思い出す。
「おお、おかしい。アタマおかしい。
アタマどうなってるんだ?」
と、興奮気味に絵を見てくれている人に向かって
「寝癖で髪の毛が、よくアトムになるようなアタマです。」
と、ニコニコ笑いながら答えていたな〜こ。
面白すぎでしょ。
頭痛と疲労感はまだ取れないけれど、
その辛さもこうした楽しい思い出で和らぐのだ。
今日は火曜日。毎週恒例の実家詣での日だ。
歯を食いしばって行ってくるかな。