2015年6月25日木曜日

ノーム王との対決が終わった

「オズのオズマ姫」のクライマックスである
ノーム王との「言い当て対決」が終わった。
やっぱりオズは面白い。

第1作「オズの魔法使い」は状況設定で読ませる。
魅力的なキャラクターが次々に現れるのは
オズシリーズの特徴だが、
主人公集団が大きな目的/切実な願いを持って行動する点が
全体を貫く大きな柱になっている。
これが以降の作品と大きく違うところだ

第2作「素晴らしきオズの国」は会話で読ませる。
登場するキャラクターのやりとりの
トンチンカンぶりとか言葉遊びなどが
物語に大きな彩りを加えているのだ。

ではこの第3作「オズのオズマ姫」はどうかと言うと、
“対決”で読ませる。
第2作でもジンジャーがエメラルドの都を征服するが、
敵というよりは、わがまま娘的な扱いだった。
でも今回はノーム王という見事な悪役が登場するのだ。

何のための行動なのかという切実さは第1作に劣るし、
言葉のやり取りの楽しさは第2作に劣るけれど、
この対決という構図はとても新鮮で、
わりと行き当たりばったりで動いていた1、2作とは違った
魅力を持っているのだ。


残すところあとわずか。
初期3作を早くAmazonに並べてみたいものだなぁ。