2015年6月25日木曜日

中野ブロードウェイ「タコシェ」再訪

2011年9月に「Close Encounters 2011」が完成し
それを携えてグリープラザ新宿のレストランで個展を開き、
終わったところで、この画集を“売りたい”と思ったのだ。



無事Amazonで売れるようになったのが2014年初頭、

それまでは2012年春から参加するようになった
デザインフェスタ以外の場で
購入することは、ほぼできなかった。

ほぼ、と言ったのは、

正確には二カ所で直接買うことができたからである。
自主制作品の委託販売をしてくれる
中野ブロードウェイにある「タコシェ (TACO ché)」と
新宿にある「模索舎」にお願いしてあったのだ。

その「タコシェ」の方から返品&清算したいとの連絡があり、

今日中野まで行ってきたのである。



中野駅北口の目の前から奥に伸びる中野サンモールの

一番奥のどん詰まりが「中野ブロードウェイ」である。
“オタク・サブカルの聖地”と呼ばれる場所だ。

「タコシェ」はその3Fの奥にある小さなお店で、
神田古本街のちょっとエロい本とかも置いてあるような
怪しい本屋に雰囲気が良く似ているのであった。



販売結果であるが、3冊委託して1冊売れて2冊返品で、

1,400円の清算であった。売れたか〜、例え1冊であっても!

そのあと4Fまである建物内を一周したのだが、
かつての秋葉原「ラジオ会館」(現「秋葉原ラジオ会館」)のような
小さなお店がゴチャゴチャと軒を連ねている感じとか、
レトロな雰囲気を残す建物であるとかが、
ところどころシャッターが閉まっているアンバランスさとか、
昭和のドロドロした異空間に入り込んだかのようである。

「ワタシはここに来るようなタイプの人間ではなく、
 ただ後学のために立ち寄ってみただけですよ」

というような言い訳を自分にしつつ、
でもウキウキドキドキしてしまうのである。
  
ちょっと言い訳したくなるような
怪しくて、ディープで、いかがわしい魅力が満載なのだ。
言い訳している自分も楽しんでいるのである。

気のせいか、委託依頼に行った2011年に比べて、
シャッター店舗が減って、
全体に活気が増しているようであった。
景気上向き気分が、ここまでやって来たのかな。

何か買ったわけではないのだが、
久しぶりに非日常を味わえて、楽しかったなぁ。