2016年1月11日月曜日

第16弾は「ジキル博士とハイド氏」

2016年の《望林堂完訳文庫》は
トータル第16弾として
1886年の作品「ジキル博士とハイド氏」
(The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde)
で始めることにした。

《文庫》としては「ある子どもの詩の庭園」以来
二冊目となる、スティーヴンソン作品である。

ストーリー的にはおなじみのものであろうが、
そのストーリーを知っていても楽しめるのは、
その霧のロンドンを舞台とした
おどろおどろしい闇の世界が
今の時代だからこそさらに
魅力溢れるものに見えるからだろう。

作品自体は比較的短いが、
一段落が長く、文字がびっしり並んでいるので、
訳すのは結構辛いものがあるが、
やっぱり翻訳の世界に遊ぶのは楽しいのだ。

一応、目指せ2月刊行、と(自分に向けて)言っておくことにしよう。



Charles Raymond Macauleyによる挿絵