トータル第16弾として
1886年の作品「ジキル博士とハイド氏」
(The Strange Case of Dr. Jekyll and Mr. Hyde)
で始めることにした。
《文庫》としては「ある子どもの詩の庭園」以来
二冊目となる、スティーヴンソン作品である。
ストーリー的にはおなじみのものであろうが、
そのストーリーを知っていても楽しめるのは、
その霧のロンドンを舞台とした
おどろおどろしい闇の世界が
今の時代だからこそさらに
魅力溢れるものに見えるからだろう。
作品自体は比較的短いが、
一段落が長く、文字がびっしり並んでいるので、
訳すのは結構辛いものがあるが、
やっぱり翻訳の世界に遊ぶのは楽しいのだ。
一応、目指せ2月刊行、と(自分に向けて)言っておくことにしよう。