2016年1月31日日曜日

季節は記憶を思い出に変えてくれるのだ

去年の夏の旅行写真を見ていて
やけに懐かしいのである。
もう、わぁ〜って言うくらい懐かしいのだ。
  
半年前のことだし、
ついこの間まで、まだまだ夏だって
一人で頑張っていたくらいだから、
そんなに懐かしく感じるはずはないと思うのだが
妙に懐かしいのだ。
  
それでふと、それはきっと
季節が変わったからだなと思ったのだ。
空の色、空気の感じ、気温、湿度、
そういう季節の記憶が今ととても違うから
あの時のあの場所と、今のこの場所は違うんだと
いう思いが実感されるんだな。

それが時間が経った気持ちにつながるのだ。
それだけ冬が深まったから
一気に夏が遠くなって
懐かしさが吹き出してきたのだ。

だから考えてみれば、
これだけ変化の激しい季節があることは
なかなか大事なことなのかもしれない。
これほど季節にメリハリがないと、
記憶はこれほど劇的には
思い出にならないのかもしれないな。

もちろん夏がとても楽しかったから
懐かしい思い出になるんだけれども。
  
少しメランコリックな気分で
そんなことを思う
一月のみそかの夜であった。

鳴門の渦潮