2016年1月29日金曜日

「ジキル博士とハイド氏」第一稿完成!

「ジキル博士とハイド氏」翻訳の第一稿完成なり。
スゲェ集中力であった。

前半はゴシック・ホラー的な世界。
昼なお暗き霧の都ロンドンを舞台にした
怪しい怪奇物語。

後半は謎解きになるわけだが、
濃密な内省・自己分析による
告白文&遺書。

作品としてはそれほど長いものではないけれど、
前半の動きのある展開から
後半のどっぷり内面に踏み込んで行く流れが
構成的にも実に素晴らしい。

特にジキル博士の告白が濃い。
事件の種明かしがされた後も
読み手をぐいぐい引っ張り続ける魅力がある。

しかし、さすがに疲れた……。
そのジキル博士の告白の訳が難しかったし、
体調的にも風邪だか花粉症だかわからない状態が
ずっと続いているし。

でも、次は第二稿完成を目指して、
訳文のチェック&手直しだな。
  
語り手の気持ちの流れを
ちゃんとつかんだ訳になっているかが
特に後半部分のキモである。
 「吸血鬼カーミラ」の時の意気込みに近いぞ。

2月中旬までには販売開始まで持って行きたいものだ。

ジキル博士