2016年1月24日日曜日

夜中に外に飛び出したのだ

屋根の雪止め工事を行うために
先週から家のまわりに足場が組まれている。
ちょっとしたフィールドアスレチックみたいで
思わず登ってしまいたくなるのだが、
それは同時に、誰かに登られるんじゃないかという
心配でもあったのだ。

工事はすでに終わっているが、

足場撤去まではまだ数日あるのだ。

そして昨晩のこと、

2時半頃にトイレに起きた。
ベッドに戻ってうつらうつらしかけた時、
外でドサっという音がした……ような気がしたのだ。

ベッドの中で緊張しながら耳をすます。


足場を歩いている音ではないが、

明らかに塀の内側から聞こえたのだ。

しばらくして、ちょっと離れた場所で

またガサッという音がした……ような気がした。

行くしかないぜ!

ベッドから出て、下だけジーパンを履き
上にダウンジャケットを引っ掛けて、
な〜こと白川郷に行った時に衝動買いした
木製の刀を引っ掴む。
そして、刀の部分は置いて、鞘だけ手にして
外に飛び出した。
  
  
眠気も吹っ飛び、なぜか戦う気満々である。
でも、手にしてみるとお土産の木刀の鞘は意外と短く
ちょっと頼りない感じ。
鞘だけ持つと普段よりつかの分だけ短くなるからね
でも大丈夫、負けない!

玄関から足場を見回すが、人の気配はない。

庭に回り込んでみると黒いかたまりが……。
ネコであった。
一気に緊張が解けた。

気づくと鞘を逆手さかてに持って、身構えていた。

座頭市の見過ぎだろ!って思って笑ってしまった。
でも、威嚇の道具じゃなくて
相手に接近して実際に殴りつける武器として
鞘を持ってきたんだなと思うと
ちょっと感心してしまったのだった。
  
座頭市の逆手の構えは、
不意打ちと接近戦に向いているのだと
妙なことを実感する。

しかし、こんなところで木刀が役にたつとは!

そして座頭市も!

そのあとネコを追い払って寝た。

再びベッドに潜り込んだのは夜中の3時。
朝起きたら、夜中の冒険がこたえたのか
ちょっと頭痛だった。