以前からな〜こはワタシが髪を切ると
切ったその日に後頭部をなで上げて刈り上げ具合いを確かめ、
「甘い!」
と言うのが常であった。
手触りに鋭さを感じないということなのだ。
そんなな〜こをいつか満足させてあげたいと思っていたのだが、
夏のうだるような暑さなら思い切れるとばかりに先週
少し上の方だけ残す感じで、ほぼスポーツ刈りにしてみたのだ。
こんなに短くしたのはもしかすると
校則で男子丸刈りだった中学生の時以来かもしれない。
期待通りな〜こは超満足してくれた。
自分で触っても、活きの良いタワシ(?)みたいで
なかなか良い手触りなのである。
以来ことあるごとにな〜こは
いきなり後頭部を触って来るのだが、
突然に逆撫でられると、けっこうぞわぞわするのだ。
何と言うか、すべてがストップしちゃうくらいの
うわぁっていう感じがしちゃうのである。
「それはね、例えばヒーローの自分が敵と戦っている時に、
突然火山が爆発したとか、隕石が降ってきたとか、
そんな感じなんだよね。」
と説明してみたんだけど
な〜こは呆れたように笑いながら
「ぜんぜん意味分かんない〜」
と言っていた。
ちなみにな〜こが後頭部を撫でて「甘い!」と言っていたのは
あくまで刈り上げの感触を楽しみたいだけであって、
髪型がどうのとかいう思いがあったわけではない。
純粋にあの手触りを楽しみたいだけなのである。
まぁ確かに
中々実際に手で触れる機会というのは無いものであろう。
自分のアタマでやることはできないしね。
ワタシ的にはスッキリサッパリで気持ち良いのである。
アタマ洗ってもドライヤー20秒で終るし。