マングース対コブラ夫婦の格闘を描く
「リッキ・ティッキ・ターヴィ」が訳し終わった。
リッキ・ティッキ・ターヴィというのが
主人公であるマングースの名前で、
その鳴き声から取られたものなのだ。
こちらのお話は、またインドが舞台だ。
ただしイギリス軍駐屯地でのお話。
モーグリの話も、オットセイの話もそうなんだけど、
今回もまた動物の擬人化の具合が絶妙である。
リアルな生態にもちらっと触れながら、
決してデフォルメはしない。
でもそれぞれの登場人物がとても個性的なので、
現実にあるマングース対コブラの話を
とてもファンタジックでスリリングな物語として
ワクワクしながら読んでしまうのである。
これは実際の映像にアフレコをつけている感じに近いかも。
だから挿絵がリアルでも全然違和感がないのだ。
それぞれ詩についている詩を本編に含めると、
全部で7話が収録されている「ジャングル・ブック」だが、
これで、そのうちの5話まで翻訳が終わったことになる。
いやあ、いつもながらに長く険しい完訳への道である。
目が乾いて仕方がないが、それもまた仕方がない。
完成が待ち遠しいなあ。
そろそろ表紙も作ってみようかな。