惨殺の話題が映像ととも連日のように流されるなんて、
なぜこの世界はこうも殺伐としているのだろう。
理不尽さは異なるけれど
2011年の時もそう思った。
というか、2011年以降、ずっとそういう感じがしていた。
でもさかのぼれば、多分1995年が発端だという気がする。
「阪神淡路大震災」と「地下鉄サリン事件」があった、
20年前の、あの年である。
それまでは漠然と、この世の中やこの世界に対して
いろいろあるけど、それでもたぶん大丈夫、
毎日がんばっていれば、きっと上手く行く、
そんな思いを抱けていたように思う。
定時制高校で教えていた時期の中でも、
個人的には多分一番キツイころだったと思う。
でもそういう自信とか希望を
根拠もなく持てた時代だったと思うのだ。
今は違う。何か自分を支えていた
大きなものが失われてしまった気がする。
この世の中は結局、無残に人が死ぬだけの、
それだけの世界なんだ、
そんな気さえしてしまう。
でも、そうであるとしても、
いや、そうであるならば、
ワタシは、何か人に夢を与えられることをしたい。
一瞬でもホッとできたり、
生きることも悪くないと思えるような何かを、
ささやかながら、世の中に送り出していきたい。
倒れてから7年経って気づいたのは
そういうことかもしれないな。
嘆いていても仕方がない。
恨んでみても仕方がない。
人頼みにあれこれ文句を言うのではなく、
それなら自分で何かを生み出せ。
それで何かが変わるかもしれないのだから。
誰かが救われるかもしれないのだから。
そういう可能性を信じろ。
自分を信じろ。
そうやって前に進むことにしたい。