2015年2月7日土曜日

「Triangle Motion」Kennedy


泉陸奥彦(g/programming)率いるKennedyが、
29年ぶりの新譜「トライアングル モーション」で、
今年2015年に、奇跡の復活である。

亡くなったJuJu北岡に代わりWolliというキーボードが加入、
新しいトリオ編成によるドラマチックなインスト作だ。
過去曲も新アレンジで収録されている充実の一枚である。

実はKennedyの作品はライヴ「Kennedy!」しか聴いていないのだ。
この時のメンバーから、ドラムスの安田隆が
今回のメンバーに名を連ねているのが嬉しい。
あのパワフルなドラミングがまた聴けるのである。

ただしライヴとは音楽的な印象は大分異なる。
おそらく未聴の1stの延長なんだろうと思うけれど、
キーボードが雄大に鳴り響く、シンフォニックな世界に、
パワフルなドラムスとハードロッキンなギターが絡むという
ドラマチックな音である。

つまりサックスが暴れまくっていた
あのライヴの破天荒さはここにはないから、
あの怒涛のパワーや
ジャズロック的ソロ&インプロヴィゼーションを
期待してはいけないのだ。

とは言え、「トゥインクリング・ナサ」とか
楽曲自体がカッコ良い曲は
むしろこういうアレンジの方が似合うかもしれない。

1980年代の日本のインディーズ・プログレが
ちょっと懐かしくなる音なのは、
ケレン味のあるメロディーやアレンジのせいかな。

Kensoもそうだけれど、
やっぱりギターの音はこういう音が好きだな。


ライヴが見てみたいのであった。