2009年5月24日日曜日

支えてもらったお友達へのメール

わたしが苦しんでいる時、わたしは同じような体験をしたことのある女性に救いを求めた。彼女は自分の体験を語りながら、混乱しているわたしを気遣いつつ、落ち着かせ、励まし、アドバイスをしてくれた。

しかしそうやって彼女に自分の混乱をぶつけたことで、彼女の過去の辛い記憶を呼び覚まし、その後、彼女自身を苦しめることになっていたのだった。

最近わたしは彼女に、お世話になったお礼としてウクレレのCDを贈った。少しでも和んでもらえればと思って選んだものだ。そうしたら、今日、久しぶりに彼女から長いメールが来た。今年になって始めてのメールだった。

そこには昨年末からの自分の苦しみが綴ってあった。でも今は苦しみを乗り越えて、自分でココロの整理をつけよう、立ち向かおうとしている感じがした。

わたしは返事を書いた。

「ご連絡ありがとございました。
 わたしも結局仕事の復帰のメドはたたず、と言うか 
 復職する気はさらさらなく、でもどうしてそうなのか、
 何で今こんなに心身ともに不調なのか、半年以上ずっと
 自問自答してきました。

 ご相談に乗っていただいたり、勇気づけられたりして
 “大きな決断”も先送りしたまま、時間だけが過ぎていって
 それでも結局、長い間大きなストレスを
 カラダがため込んでしまったんだということがわかってきました。
 今はとにかく腰痛がひどく、これもストレス性みたいです。

 だから少々休んでも、点滴するとかいう即効性を求めても、
 ダメなんですね。
 カイロプラクティックの先生からも、
 『ストレスがなかなかカラダから出て行かないねぇ』と
 いつも言われています。

 ご退職の件は、わたしが話を振ったからですよね。
 何だか申し訳なくて、お辛い記憶を思い出させてしまったのかと
 心配しておりました。

 でも、こんな状態のわたしが言うのも変なんですが、
 『人は選択できる道しか選択できない』と
 何かの本に書かれていました。
 たくさん選択肢があるようで、結局その人の選択すべき選択肢は、
 自分が選んだもの、それしかなかったんだと。

 わたしも今にして思うと、
 ああすれば、こうしていたらと思うことはありますが、
 その時その時は精一杯全力投球だったから、
 他の道を選ぶことはできなかったんですね。

 ご退職されたのも、きっとそうすることでギリギリ何か大事なものが
 守れたのではないかと思います。

 わたしが苦しんでいた頃は、本当に
 いただいたメールに勇気づけられました。
 すがるような思いで、何度も読み返しました。

 ありがとうございました。
 のんびり生きていきましょう!

 今はちょっとお酒控えているので、
 飲めるようになったらまたご一緒下さいね。」

そう、これは彼女への手紙であると同時に、自分への手紙でもある。

書いてからそう思った。