どちらかがどちらかを説得し引き戻したわけではない
本気で離れて…というか離れようとして
一月半で互いに無理だと分かったのだった
蓋を開けてみれば
互いに相手の持ち物をまだ処分しないで持っていた
それは未練とかいうものではなく
処分するタイミングを待っているうちに
処分の必要がなくなってしまったのだった
それくらいの期間だったということだ
同じように互いの持ち物が
ボストンバッグ一個分に収まっていたのも
微笑ましいくらい似ていた
nyakoにはまだしばらく待ってもらうことになる
でも必ず迎えに行くのである
「今はもう食事の後にアイス食べなくなったんだよ。」
他愛ないことかもしれないけど
そんなこと一つ取っても
今までの生活を続けていたら変わらなかったことだろう
それくらいすべてが当たり前のようになって
そんな生活にわたしは甘えてしまっていた
当たり前のようになってしまっていたことが
本当はいろいろな思いと努力とで成り立っていたことを
もう一度思い出して
これから先忘れないようにしようと思う
元の鞘に納まるんじゃなくて
ちゃんとリニューアルした関係になろう
そしてnyakoを二度と泣かせないようにしたい
久しぶりに食べたnyakoの手作り料理は
本当に本当に美味しかったのだった