2012年10月30日火曜日

〝希死念虜〟がわかる気がする

ここしばらく心身ともに不調傾向にあった
連続して胃痛に見舞われたり
首や頭の痛みに苦しんだり
風邪のひき始めのようにダルくて動く気がしなかったり 
そのせいか眠れずに苦しんだり
寝たら寝たで悪夢に襲われたりもした

昨晩も寝る時になって

頭痛が始まったので頭痛薬を飲んだ
夜中に目覚めた時にもまだ頭痛が残っていたが
朝になったら消えていた
でも今日は動く気にならない
本当は実家に行かなきゃと思っていたんだけど

でも確かにまだカラダは安定していないが

精神的な不安定感はなくなってきた気がする
これは大事なことだ

精神的にキツくなる時っていうのは

これはもう理屈ではないのだ

認知行動療法的な自己評価の再編というのは

実はかなりのエネルギーが要るのだ
マイナスイメージをプラスイメージに組み替えることは
理屈では納得できても
それが精神的・情緒的な安定に繋がるとは限らない

逆に言えば

自己肯定感をしっかりもっているつもりであっても
自分でコントロールできなくなるような雑念が押し寄せ
理由もなく不安や恐怖を感じてしまうことだってあるのである

例えば借金地獄だとか病苦だとかいじめだとかいった
逃げ出したい具体的な要因があって死にたくなる場合
それを「自殺願望」と呼ぶ
そしてそういったはっきりした理由がないのに
死にたいと思ってしまうのを「希死念虜」と呼ぶ
実際にはその境界は曖昧なんだけども

こんな話をすると心配される向きもあるかもしれないが
大丈夫と断わっておいて…
この「希死念虜」が何となくわかる気がするのである

何と言うのかな…
ただ生きていることが煩わしくなってしまうことがあるのだ
辛いことばかりだから生きるのが嫌になるのとは違う
辛いことも楽しいことも
何もかもが面倒くさくなってしまうのである
だから誰を恨むでも何を悔やむでもなく
思い詰めた結果とか追い詰められた末とかいう感じもない
「もういいかな…」っていうくらいのことなのだ

もちろんわたし自身に希死念虜はないのだが

こうやってココロとカラダの不調の波にさらされていると
あぁ…こんな感じで
す〜っと死が身近になるんじゃないかなぁ…と
感覚的に“わかる”気がするのだ

そんなことを感じられるようになったというのは

この病休以後の年月が
いかに大変でありそして貴重であるかを
物語っているように思う  

もの凄い体験をしているんだなぁきっと
体験談とか療養記録とかいうのではなく
小説の一本くらい書けないかしら…
まぁ書けないわなぁ…