今回に限らずデザインフェスタでは
とにかくザワザワと終始賑やかなハレの場らしく
いらしてくれたお客様とじっくりとお話をする機会は
それほど持てない感じなのだが
そんな中で今回印象的なお客様がいらした
ちょっと年配のお二人連れで
おそらくご夫婦じゃないかと思うのだが
お二方ともワタシの絵を気に入って下さり
旦那さまはファイルの絵を吟味された結果
のA3プリントをご購入された
それを奥さまが
「絶対あなたはこれを選ぶと思ってたわ。」
とおっしゃったのが印象的だった
さらに奥さまはご自身が気に入られたという
が入っている第二画集をご購入して下さった
「とてもきれいで素敵な場所ばかりなんだけど、すうっと吸い込まれてどこかへ連れてかれるような、ちょっと恐い感じがしちゃうんです。そういうのって、ちゃんと作品に共感できているんでしょうか?」
奥さまはちょっと心配そうにそう言うので
「リアルなんだけど別世界に開かれてる感じを狙ってるんです。
もうバッチリ共感していただいてます!」
と答えたら嬉しそうに笑って下さったのだった
「部屋に飾って別世界に浸りたいです。」
と言って下さったのは若者二人組の男性であった
下の二枚のA3プリントを買って行ってくれた
とても感激してくれていたので
今頃部屋の壁にかけたこの絵を
嬉しそうに眺めて下さっているかもしれない
自分の絵が見て下さる人に
何かしら元気を与えることができるとしたら
こんな嬉しいことはないのだ
デッサンからこつこつと表現技術を身につけてきた
いわゆる一般の画家の方々に比べて
そうした技術や経験が何もない自分に
どうしても負い目を感じてしまうんだけれど
こうして喜んで飾ろうとしてくれる人がいてくれると
それでも頑張ろうかという気になるのである
翻訳は確かに充実感がある
でもこうやってダイレクトに感想をもらうことは
絵を前にしているから可能なのことなのだと思う
いやぁ本当に絵を描いていて良かったなぁ