2014年5月19日月曜日

印象的なお客様

今回に限らずデザインフェスタでは
とにかくザワザワと終始賑やかなハレの場らしく
いらしてくれたお客様とじっくりとお話をする機会は
それほど持てない感じなのだが
そんな中で今回印象的なお客様がいらした

ちょっと年配のお二人連れで
おそらくご夫婦じゃないかと思うのだが
お二方ともワタシの絵を気に入って下さり
旦那さまはファイルの絵を吟味された結果


のA3プリントをご購入された

それを奥さまが

「絶対あなたはこれを選ぶと思ってたわ。」
 
とおっしゃったのが印象的だった
さらに奥さまはご自身が気に入られたという


が入っている第二画集をご購入して下さった

「とてもきれいで素敵な場所ばかりなんだけど、すうっと吸い込まれてどこかへ連れてかれるような、ちょっと恐い感じがしちゃうんです。そういうのって、ちゃんと作品に共感できているんでしょうか?」

奥さまはちょっと心配そうにそう言うので

「リアルなんだけど別世界に開かれてる感じを狙ってるんです。
 もうバッチリ共感していただいてます!」

と答えたら嬉しそうに笑って下さったのだった

「部屋に飾って別世界に浸りたいです。」

と言って下さったのは若者二人組の男性であった
下の二枚のA3プリントを買って行ってくれた
とても感激してくれていたので
今頃部屋の壁にかけたこの絵を
嬉しそうに眺めて下さっているかもしれない



自分の絵が見て下さる人に
何かしら元気を与えることができるとしたら
こんな嬉しいことはないのだ

デッサンからこつこつと表現技術を身につけてきた
いわゆる一般の画家の方々に比べて
そうした技術や経験が何もない自分に
どうしても負い目を感じてしまうんだけれど
こうして喜んで飾ろうとしてくれる人がいてくれると
それでも頑張ろうかという気になるのである

翻訳は確かに充実感がある
でもこうやってダイレクトに感想をもらうことは
絵を前にしているから可能なのことなのだと思う

いやぁ本当に絵を描いていて良かったなぁ