お盆の時は実家に来ていた父様に手を合わせたのだが、
今度は納骨以来となる墓参りに行ってきたのだ。
神式なのであるが、この時期にお墓参りするのは
実は仏式も神式も関係ないようなのだ。
お彼岸(ひがん)は、季節の変わり目であるとともに、ご先祖さまをおまつりする日本独自の大切な行事です。お盆にはご先祖さまをお迎えするのに対し、お彼岸にはお墓参りをしてご先祖さまに会いに行くといった意味合いがあります。
ということなのである。
そして、
やっぱり自分が動くといろいろ見えてくるのである。
お墓参りにはお花とお榊とお米と水を持っていくのだが、
特にお榊が手に入るか心配だったのだ。
もしかすると花屋さんを何軒かハシゴすることになるかも
なんて思っていた。
ところが実際に実家の最寄駅に着いてみたら、
なんのことはない、改札前に臨時の花屋が店を出していて、
お彼岸用のお供え花も、お榊も、すぐに手に入ったのだった。
花屋まで行く必要もなかったのだ。
もちろん多少お高いのかもしれないが、
ウロウロせずにさっと手に入る方が良いのである。
そして実家へ行って、母様と一緒にタクシーで霊園へ。
石屋さんが開いたという大きな霊園なので
お参りをするようなお寺さんもなく、
車イスを借りて母様を乗せ、水桶に水を入れて
車イスを押しながらすぐにお墓の前へ直行である。
仏式のようにロウソクを灯すことも、お線香をあげることもなく、
ちょこっとお掃除をして、お花とお榊を飾り、
お米を置いて、水をかけて、手を合わせる。
霊園から食べ物は置かないように言われているので、
缶コーヒーだけ置いておく。
あぁ、リポビタンDと缶コーヒー好きは
父様から受け継がれたものか……と思う。
まぁ昭和の人の一般的な嗜好品なのだろうなぁ。
本当は酒もタバコ(ハイライト)もなんだと思うが、
ワタシはタバコ(吸うならLucky Strike)は我慢、
酒は飲みたくても飲めない身(体が受け付けない)なのだ。
しかし、要領がわからないとは言え、
汚れていた水鉢の水を、墓石の脇へぶちまけたのは
誠に申し訳なかった。
洗い場まで持って行って捨てるべきであった。
失礼いたしました、父上。
準備も現場での段取りも、
人にくっついて行ってやるのと
自分が中心になってやるのとでは違うのである。
今度はもう少しうまくやれると思うぞ。