2015年9月5日土曜日

「みつばちマーヤの冒険」第一稿完成!

夏の初め、7月20日頃に
《望林堂完訳文庫》第14弾として
「みちばちマーヤの冒険」を出すことに決めて、
早一ヶ月半である。

つまり今年の夏はこの

「みつばちマーヤの冒険」の翻訳で終わったのだ。
それがやっと今日、第一稿完成までたどり着いた。
なかなか苦しかったが、楽しかったのである。

ドイツ人作者のボンゼルスの、

ちょっと引いたドライな視点がとても良い。
主人公にベタベタとおもねらないし、
情に流されてドロドロもしない。

虫同士の世界では

あっさり食ったり食われたりするし、
人間同士の戦争も暗喩している
クライマックスのミツバチ対スズメバチ戦争も、
あくまで主人公マーヤのミツバチ側の立場に立ちながらも、
スズメバチは「敵」ではあるが「悪」ではないという、
勧善懲悪的ではない視点が貫かれるのだ。

ここには戦争の歓喜と高揚と

緊張と恐怖と
意地とプライドと
死と悲惨さと悲しみが
すべて描かれている。

いやぁ、良い作品ですよ、これは。

早く出版までこぎつけたいものだなぁ。
 
ミツバチ軍、いざ出陣!
物語、挿絵ともに、このリアル/擬人化のバランスが絶妙なのだ