昨日のジェイク・シマブクロ・コンサートの前に
オーチャード・ホールに隣接する
渋谷東急本店の中の喫茶店で
夕食を食べた時のこと。
建物自体が古く、昭和の臭いのする東急で、
さらに昭和の喫茶店な感じがした狭いお店の、
ワタシたちが座った隣のテーブルで、
アイドル業界の人らしい二人組が
座って話をしていたのである。
おじさん風な二人組は
テーブルをはさんで座っているのだが、
ラフな服装の人の方は
ケータイを握ったまま、
あちこちに電話をしているのである。
それもかなりの大声で。
最初は、迷惑なお客だな、
別の席にしてもらえばよかったな、と思っていたのだが、
二人の雰囲気や聞こえてくる話に興味が沸いてきて、
何気ない素振りをしつつ、
耳をそばだてていたのである。
って言うかまず、その風貌や態度が
いかにも、ワタシが頭の中で想像する〝ギョーカイ人〟
そのままな感じなのが、とてもおかしかったのだ。
ちょっと不遜な感じの話し方や声の大きさ、
オレはやり手だ、みたいな横柄さと押しの強さ。
その薄さが透けて見えるところがまたギョーカイ的である。
(本当にスゴイ人なのかもしれないけど)
そして話の中身はというと、
いよいよ誰かをアイドルとして売り出すにあたって、
入ってくる給料の何割を直接本人に渡すかという
マネージャー的な話であった。
背広の人がケータイの人に
お伺いを立てているような雰囲気かな。
これまでとは違って、ある程度まとまったお金が入るから
それをすべて本人に渡して好きに使わせるのではなく、
事務所として管理したほうが良かろう
みたいなことらしかった、たぶんだけど。
別の場所のテーブルをつけて
6人がけにしていたので、
少し前までそのアイドルの子が同席していたのかも。
いやいや、それはないか。
アイドルとして、さあ売り出すぞっていう時に、
表には、それもあんな場末の喫茶店には
連れてこないであろう(超失礼)。
いずれにしても
想像が膨らむ面白い体験だったなぁ。