2015年9月29日火曜日

ジェイク・シマブクロを観てきたのだ!

場所は渋谷Bunkamuraにあるオーチャード・ホール。
ジャパン・ツアー二日目のステージである。
な〜ことコンサートに行くのは初めてだ。

年齢層は高めで落ち着きがある人たちが多く、

大人のコンサートといったおもむき。
女性率もかなり高いが、
テクニカルで熱い演奏があると
男の野太い声援も飛ぶ。

ジェイクのウクレレにエレキベースとキーボードという

こじんまりしたトリオ編成だったが、
ウクレレはサステインが短く音も薄いので
音もそうだけど、演奏も自然とパーカッシブになる。
だからパーカッションが無くても全然気にならなかった。
むしろウクレレの生音を活かせる、グッドな編成である。

もちろんジェイクの演奏は、文句なく素晴らしかった。

トリオでも、ソロでも、
丁寧なピッキング、美しい音、正確なリズム、
そして情感豊かで熱のこもった演奏が見事であった。

実際にステージを観て気づいたことといえば、


・基本的にピッキングが強く音がすごく大きい

・メロ弾きでもビブラートをほとんと使わない!
・チャンクの多用が実に効果的
 (〝カッティング〟とか〝カッティング・ミュート〟とも言う、
  コード弾きで「チャッ」って音を切る弾き方ですね)

というあたりでしょうか。

  
チャンクを多用するっていうことは、つまり、
彼のアレンジは、自分でリズムを刻むようにできているのだ。
そのリズムはほぼ全編ロックな16ビートである。
フラリズムもジャズっぽいノリも、ほとんどない。

そうやってリズムを自分で刻んでいるうちに、

演奏に熱がこもってくるのだ。
だからパーカッションはいらないし、
チューニングもHigh-Gでなければならいのだろう、きっと。
Low-Gでああやってジャカジャカ弾いたら
音の軽やかさやスピード感は出ないに違いない。

楽しい二時間を過ごすことができて、良かったなぁ。