黒弦も同じAquilaだから
メリハリのはっきりしたクリアーな音なのだが、
サステインの長さや音の鋭さ、弦のマットな感触など、
どうしてもAquila Red Seriesの方が
しっくりくるのであった。
たぶんウクレレ的にはちょっと邪道なのかもしれないが、
クリアーだけれどもちょっとビンビン響くような音や、
コード弾きの時の和音のバランスの良さなどが、
大好きなフラメンコギターに
どことなく似ているというのが
大きな理由なんじゃないかと思う。
でもさすがに1弦と4弦のビビリはキツ過ぎる。
困ったなぁと思っていたら、
救世主現るであった。
それが
サウンドオフセットスペーサー(S.O.S.)
という商品である。
わたしが買ったのは
コンサートウクレレ/ナイルガット弦用SOS-UC2だ。
これは本来、
ペグだけでは調整しきれなかったピッチの狂いを
1フレット部分のネックと弦の間、ナットの隣りにはさむだけで、
大幅に改善するという代物なのである。
実物は溝が入った細い板のようなものだ。
これはギター(6弦)用
この凸凹でそれぞれの弦を支えることになるので
弦ごとに長さが微妙に調整されるのである。
でもワタシの場合はこれが
ローフレット側の弦高を上げるとともに、
直接ナットの溝で弦を押さえないように
いわゆる0フレットを打ったような感じになったのだ。
ピッチの補正は正直なところ副次的である。
このS.O.S.が0フレットとして弦を支えてくれることで
予想通りビビリがほぼなくなったのが素晴らしいのだ。
すごいぞ、S.O.S.!
はさむだけだけだから本体も傷めないしね。
これで赤弦Kamakaが見事復活したのであった。
やっぱりこのバリバリした音が良いなぁ。
もちろんサステインが長いから
単音弾きも美しいのである。
今回の黒弦化→赤弦化騒動で、
別の弦を張るという面白さに気づいてしまったが、
それは別のウクレレで試すことにしよう。