2016年3月20日日曜日

話を横取りしない人

先日のウクレレ教室後に
みなさんでお茶をした時の会話。

「修理には出したものの、ちゃんと直るのか心配だったんですが、ビビリも取れて、きれいな音になって帰ってきて良かったですよ、本当に。」

「やっぱり、この音だよね!って感じですか?」

「それがですね、結構前から少しずつビビリ音に慣らされていたせいか、きれいな音になったのは嬉しいんですけど、何か物足りない、刺激が足りない、みたいな感じがしちゃうんですよね。」

「あ、それわかります。私も今回白内障の手術をして、良く見えるようになったんですけど、何だか物の色とかが今までと違うことに、とても違和感があるんです。これが本来の色、本当の色だって思っても、何だかしっくりこなくて。」

「ずっとそれに慣れていたから、本当はこっちって言われてもなかなか慣れないんですよね。」

「そうですよね。今モンさんのお話を聞いて、私も同じだって思ったんですよ。すみません、お話の腰を折っちゃって。」

どうでしょう、この会話。
その時はさらっと流してしまったのだが、
あとあと妙に感心している自分がいて、
なぜだろうと考えたところ、
この相手の方の気遣いに感心していたことがわかったのだ。

「あ、それ知ってる!」「私も同じ!」って相手の話に割り込んで、
結局自分の話を始めちゃう人って多いと思うのだが、
この方は、最後にちゃんと話を元の人に返したのだ。
つまり横取りしないで、会話を膨らませてくれたのである。

すごいなぁ。
きちんとしている方だとは思っていたが。
感激したこの気持ちをお伝えしたいものだなぁ。